排泄の介護と福祉機器1


排泄の介護
   一日に何回も行う排泄は、だれもが人の手をわずらわせたく
ないと願う非常にプライベートなものです。ときには、排泄を
少なくしたいと飲み物や食べ物を減らし、その結果代謝機能が
衰え身体状況を悪化させることもあります。
 一方、介護のなかで負担が大きいのが排泄の介護です。その
ため、起き上がりやトイレへの移動が困難になると、すぐにお
むつを使うことになります。
 しかしながら、おむつをつけたショックから生活の全てにハ
リをなくしたり、床ずれを誘発したり、尿意・便意がなくなっ
たりすることがあります。
 排泄の自立は、いきいきとしたその人らしい生活をするため
にも介護の負担を軽減する上からも大切です。
 日中はトイレを使い、夜間はポータブルトイレを、また、日
中はポータブルトイレ、夜間はおむつを使うなど福祉機器を活
用しながら、気長に段階的に排泄の自立をめざした介護をしま
しょう。
 排便の様子

自立への住環境づくり
  ●トイレの工夫
●廊下の工夫
●居室の配置の工夫
      ※『住まいの改善のポイント』のページをご参照ください。    

排泄の介護と福祉機器
    年をとるとともに、排泄のコントロールができにくくなる、排泄を行おうと思ってから
実際に排泄するまでかなり時間がかかるなど身体機能が変化してきます。また、尿意・便
意がなくなったりすることもあります。
   介護される人の身体状況をふまえた適切な福祉機器の活用と介護が大切です。
    ●つたい歩きができるとき ………… 手すり等の工夫でトイレで排泄
  ●つかまり立ちができるとき ……… ポータブルトイレを使って排泄
  ●寝返りや腰上げができるとき …… 差し込み便器を使って排泄

ポータブルトイレの選び方・使い方 ポータブルトイレを使って立ち上がるまでの様子
  1.安定性がよいもの。
2.便座の高さは、かかとをつけて座ったときに膝
  の角度がほぼ直角になるもの。高さが低いとき
  は、便器の下に台を置くことになります。
3.立ち上がりやすいよう手すりがついたものを選
  びます。肘かけ部分が前方に出ているものが立
  ち上がりやすく、手すりの太さも握りやすいも
  のを選びましょう。手すりが付いていないとき
  は、別途ポータブルトイレの枠(フレーム)を
  求めます。便器に合うかどうか確かめましょう。
4.便器の底部にかかとを引くスペースがあるもの
  が立ち上がりやすいです。
5.ベッドの近くなどすぐに使用できる場所に置き
  ます。
6.汚してもよいように、また滑らないようにゴム
  のマットなどを敷きます。ビニールは滑って転
  ぶ危険があります。
7.消臭剤などを使い、臭いが残らないようにしま
  す。

 
尿器、便器の選び方・使い方
  1.自分で尿器をあてることができる人は、安楽尿器を使用すると一回ごとに尿を捨てに行かずに
  すみます。
2.ベッド上で尿器や便器を使用するときは、ベッドの背もたれを少し上げて頭を高くし、膝を曲
  げた状態にすると排泄しやすくなります。
3.便器の中に紙を敷いておくと、後始末に便利です。
 
  親子便座親子便座のイラスト ●臀部(でんぶ)が小さく不安定なときは、
 親子便座を使うと座りやすくなります。
 親子便座を選ぶとき、排尿時に支障がない
 か検討しまをしょう。
  安楽尿器安楽尿器のイラスト ●夜間のみ尿器を使用する場合は、安楽尿器
 (採尿部分と蓄尿部分がパイプでつながっ
 ている)にすると、尿を何度も捨てにいか
 ずにすみます。
  ベッドパンベッドバンのイラスト ●便器には寝たままで使用する差し込み便器
 と腰かけた状態でも使用できるベッドバン
 があります。



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