床ずれの予防と福祉機器


床ずれの予防
   床ずれは、長い時間同じ姿勢で寝ていたり、栄養不良
や不潔などのため、からだの一部分への血液の流れが不
十分となり、しだいに皮膚や筋肉がくずれれていく状態
です。
 最初は、床ずれができやすいところがポツンと赤くな
るだけです。指で押しても白くならないで赤みがとれな
い状態になったら危険信号です。この時期に手当をしな
いと、皮膚がやぶれ、ただれたり、からだが衰弱し他の
病気を誘発することもあります。
 いったんできると治りにくいばかりでなく非常な苦痛
を伴うことが多いので、床ずれを予防する介護が大切で
す。また、床ずれができたときは早めに医師に相談しま
しょう。
電動ベッドで食事をしている図

床ずれの予防のために
  1.同じところを長い時間圧迫しないようにして、血行をよくします。
   最も効果的な予防方法は、可能な限り座位(足を床につけ腰かけた姿勢)をとるようにすること
  です。
   食事や排泄を座位で行うことからはじめます。最初は介護の負担が大きいですが、やがて軽減さ
  れることになります。
   病状から座位をとることができないときは、2、3時間ごとに寝返り(体位変換)を介助します。
2.からだの清潔をこころがけます。    ※『清潔の介護と福祉機器』のページをご参照ください。
3.栄養状態に注意しましょう。貧血などがあると床ずれがよりできやすくなるので、たんぱく質、ビ
  タミン類が不足しないように注意します。


床ずれの予防と福祉機器
    床ずれを予防するために不可欠な座位、車いすへの乗り移りなどは、高齢者や介護をす
る人にとって負担の大きいことです。また、体位変換は昼夜の別なく必要です。
 そのため、寝ているときにはそのままにしておくことが、安楽だからと考えてしまい、
同じ姿勢をしている時間がどうしても長くなりがちです。
 こうした動作を支援するベッドや体重圧(体圧)を分散するエアーマット、姿勢を保持
したり、変換する体位変換器などを適切に使用することが大切です。

ベッドの使い方・選び方
   高さの調節と背上げができるベッドは、起き上がりや座位、車いすへの乗り移りがしやすく、介護を
するときの姿勢もらくです。
 ベッドを選ぶには、「寝やすい」だけでなく、ベッドから「離れやすい」、「介護者も使いやすい」
という視点が必要です。
   1.高さの調節と背上げができるベッドを選びます。一日のほとんどをベッド上で過ごす人には、さ
   らに脚上げのできるものがよいでしょう。
 2.これらの操作を電動で行うものと手動のものがあります。本人が使用でき、介護の負担を軽減す
   るためには電動のものがよいでしょう。
 3.マットレスは、やわらかすぎると座ったときに不安定になりやすいので、うすくて堅めのものが
   よいでしょう。
 4.ベッドの高さは、介護等の目的に応じて調節します。
       ●立ちやすい高さ  … ベッドに座って床に足がピッタリつく高さ
     ●介護しやすい高さ … 介護者の膝がベッドの側板にあたる高さ

エアーマットの選び方・使い方
    エアーマットは空気の浮力で体圧を分散し、同じ部位に圧迫がかかるのを防ぎます。マット
   の表面から空気を吹き出し、乾燥させるものもあります。
エアーマットのイラスト  ベッドに備え付けた図
  1.空気の筒(セル)が破損することがあります。セルの取り外しをできるものが修理が容易です。
2.マットは厚いものと薄いものがあります。自分で寝返りができる人には、動きを妨げない薄いもの
  がよいでしょう。
3.エアーポンプは音が静かで、圧力が強いものを選びましょう。
4.体重によってポンプの圧力を変えます。重い人ほど圧力を高くします。
5.チリやほこり、汗で空気の噴出孔が目づまりをしていることがあります。噴出のようすにいつも注
  意をはらいましょう。

円座、かかとクッションの使い方
    臀部(でんぶ)やひじ・膝・かかとなどは床ずれができやすく、円座やかかとクッションなどを使
  い、直接圧迫しないようにします。
円座のイラスト円座  クッションのイラストクッション  かかとクッションのイラストかかとクッション
  1.円座は臀部の下に敷きます。
2.かかとクッションは、かかとを保護し、保温の効果もあります。
3.羊の毛を使ったムートンは、保湿性・通気性がよく、弾力性がありますので、床ずれ予防の品物の
  材質として適しています。



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